あなたは「ハクサイ」の育て方が気になりませんか?
重要なポイントを知ることで
凄く美味しいハクサイができるって知ってましたか?
ハクサイは葉物の野菜だし、育てるのが難しそう。
初心者だし、自分には無理だと思い込んでいませんか?
私もそう思っていました。
ハクサイの栽培は、害虫対策をしっかりすれば、簡単に育てることができます。
育てる時期と品種を選べば初心者でも大丈夫ですよ!
農家の息子と結婚し、子育てをしながら、田舎に移住歴3年の私が
畑での「ハクサイ」の育て方とは?お手入れ方法&失敗しない方法を含めて解説していきます。
さあ、一緒に準備を始めましょう!
ハクサイの育て方
ハクサイにはいろいろな形があります。ふつうの円筒型、葉が重ならず広がる型、細長いタケノコ型などです。
ハクサイは品種によって差がありますが、早い品種は60〜80日で収穫できます。
15〜20℃の気温が生育温度なので、春にも栽培できますが、秋から育てるのがおすすめです。
分類 | アブラナ科 |
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土壌酸度 | pH6.5〜7 |
連作障害 | あり。2〜3年あける。 |
生育温度 | 15〜20℃ |
発芽地温 | 20〜25℃ |
最低限の準備
ハクサイの種(直まき、苗を自分で育てる場合) | 市販、通販 |
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害虫対策 | 防虫ネット/寒冷紗/マルチシート |
おすすめの肥料 | 化成肥料/牛ふん堆肥/苦土石灰 |
あると便利なアイテム | 市販の苗/クワ(畑を耕すときに使う) |
初心者の方は、早生・極早生種がおすすめです。(短い期間で育ち、早く収穫できる品種のこと。)
育てる品種に迷ったら
土のこだわり方のポイント
ハクサイは土づくりが特に大切です!
ハクサイは根を広く、深くはります。根が細いので、よく肥えた畑でないと、栄養を吸収できません。
そのため、堆肥をたっぷり入れ、深く耕しましょう。
堆肥とは稲わらや落ち葉、家畜ふん尿、食品残渣などの有機物を、微生物の力を使って分解させ、成分的に安定化するまで腐熟させたものをいいます。
・肥料の準備
苦土石灰 | 1㎡当たり100g |
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元肥 | 1㎡当たり100g(化成肥料が8−8−8の場合)→化成肥料が8−8−8とは、野菜に必要な栄養の窒素、リン酸、カリが8−8−8とバランスのとれた、即効性のある化学肥料のことです。基本的な即効性の肥料、元肥、追肥にも使えます。 |
牛ふん堆肥 | 1㎡当たり2kg |
ハクサイの好む酸度はpH 6.5前後です。
酸性になると「根こぶ病」になりやすいです。
根こぶ病は、かぶ・キャベツ・小松菜・ブロッコリーなどの、主にアブラナ科の野菜に発生するカビが原因の病気です。病原菌は土の中に生存していて、植物の根に感染して病気を起こします。感染した根は細胞が異常に増殖し、大きさのさまざまなこぶができます。白菜やきゃべつは特に被害が大きくなるので、注意が必要です。
植え付け2週間前
畑全体に苦土石灰をまいて、深く耕します。
石灰がなじむのに時間がかかるので、2週間前にまいておきましょう。
植え付け1週間前
ポット苗から植え付けるときのポイント
苗を自分で育ててもいいですが、手間がかかるのでホームセンターで購入すると楽です。
畝の幅が60cm、株間は40cmでとってくださいね。
植える前に、じょうろで植穴に水を注ぎます。(できれば、雨が降る前に植えるのがベストです!雨が降ってくれると自然な水やりになりますからね。)
アオムシやイモムシ、アブラムシなどに葉を食べられたくない場合は、この時点で農薬をまいておきます。
「オルトラン」がおすすめです。
植穴の中に1〜2gまいていきます。これで、初期生育(約1ヶ月)の期間に効いていきます。
植穴に苗を入れ、周りの土寄せしていきます。
植えたら、じょうろでしっかり水やりをしましょう。
土寄せとは、株元に土を寄せていくことです。
ハクサイは直まきでも育てられますが、害虫が発生しやすいことや、苗の管理が大変なので
大量に育てない場合は、苗を購入することを強くおすすめします。
ハクサイは低温を好みますが、直まきだと夏にタネをまかないといけません。気温が高い日が続くと、温度が上がりすぎて苗が枯れやすいです。
タネから苗を育ててみたい方
これでハクサイの準備は完璧です。
ハクサイの「お手入れ方法」
ハクサイのお手入れは、虫との戦いです。
害虫対策をしっかりすることや、ハクサイの葉をよく観察することです。
そして、雨が降った後や、水やりの後は株が倒れやすいので土寄せが必要になります。
(結球が始まったら、細い根が傷つきやすい状態なので、土寄せは基本的にしません。)
それさえ、気をつければ大丈夫ですよ。
今から、ハクサイのお手入れのポイントを解説していきます。
水やり
植え付けした後は、ハクサイが根付くまでたっぷりと水をやりましょう。
土が乾きすぎない程度がちょうどいいです。
苗を移植して、外の葉が伸びてきたら、水やりの量を減らしましょう。
多湿になると病気になりやすいです。
雨が長く降らないとき以外は、基本的に水やりの必要はありません。
生育条件
ハクサイを育てる適温は20〜25℃です。
結球する適温は13〜15℃になります。
結球には、昼と夜の温度差が必要になってきます。温度差があればあるほど、よく結球します。
しかし、10℃以下になると育ちが悪くなり、4℃以下になると結球しなくなります。
追肥
追肥は、植え付けの2週間後から始めましょう。
化成肥料1㎡当たり30gをパラパラとまいてやりましょう。(1回につき)
追肥のペースは2週間に1回です。
害虫対策
出やすい時期は、春から初夏と晩夏から秋にかけてです。
防虫ネットだけでも高い効果がありますが、
農薬を使うのも、一つの方法です。
農薬を使いたいけど、薬の影響が心配な方は、薄めるタイプの農薬「マラソン乳剤」がおすすめです。
よく使われる薬剤は、「トレボン乳剤」、「プレバソンフロアブル5」があります。
マラソン乳剤では効かないコナガやヨトウムシにきくので、害虫が気になる場合は、こちらの方がおすすめします。
収穫時期
収穫時期は、品種によって変わるので見極め方を説明していきます。
一般的には9〜10月に植え付けて11〜1月に収穫します。
ハクサイが大きくなったら、ハクサイの頭を上から抑えて、ぎゅっと詰まっていたら収穫です。
収穫時期でないものは、葉が詰まっていないのでふわふわしているのが特徴です。
もう少し待ってみましょうね。
気温が低い日が続くときは、外側の葉っぱを麻ひもでまとめて縛ります。葉を縛っておけば、ハクサイは畑に植えたまま冬を越すことができます。
よくあるトラブル
①芯腐れ:中心が腐ること
カルシウムが不足=石灰が足りない
土づくりのときに、石灰を入れましょう。石灰をしっかりやっていても起こる場合は乾燥が原因です。
乾燥していると、カルシウムをうまく吸えないので水やりをしっかりしましょう。
(長い間、雨が降らない場合も土の状態をよくみておきましょう。)
②ゴマ症:ハクサイの根元の白いところに、ゴマみたいな点々がつくこと
窒素が多すぎる=肥料やりすぎ
肥料を減らす、窒素の少ない堆肥を選びましょう。
あとは、少しずつ肥料をやることである程度は防げます。
③軟腐病:葉が腐っていく病気
気温が高い、湿気が多い、窒素のやりすぎ、虫食いや泥はねで起こりやすいです。
ハクサイの保存方法
①冷暗所保存
新聞紙でハクサイを丸ごと包みます。
涼しい時期なら、1週間以上保存できます。
②冷蔵保存
新聞紙やキッチンペーパーで包み、冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。カットしたら、ラップに包んで保存しましょう。
③冷凍保存
ハクサイは大きいので、家族が少ないと食べきれないことがありますね。
歯応えがなくなるので、あまりおすすめはできないですが、冷凍保存もできます。ジップロックなどに入れておくと良いです。
④漬物にする
ハクサイは美味しいですが、余ってしまうこともあるんですよね。
我が家では、ハクサイを消費しようと、寒い時期は鍋の回数が増えます 笑
あんまり続くと、夫が寂しそうな顔をするので 笑
レパートリーを増やすために試行錯誤中です。
漬物を作っておけば、サッと切って食卓に出せるので大助かりです。豚バラと一緒に炒めても美味しいですよ!
こちらのレシピを見て作ったら美味しくできました。
まとめ
ハクサイの育て方のポイントを復習していきます。
ハクサイは、種まきや植え付けの時期が早すぎると病気や害虫が発生しやすくなります。
また、遅すぎてもハクサイの葉が結球しにくくなります。
そのため、植えるタイミングを逃さないことが最大のポイントになります。
ポイントをおさえることで、上手に作れますよ。
難しそうと育てる前から諦めていたら、もったいないですよ!
ハクサイはクセが少ないので、和食・洋食・中華料理などいろいろな料理に使いやすいですね。また、保存もきくのでストックしておくと便利ですよ。
我が家では、煮込む調理のとき(八宝菜など)や、子どもの離乳食、幼児食を作るために冷凍をしてストックしています。
子育て中の方は、時間との戦いですよね?
カットしたハクサイの冷凍ストックがあったら、お味噌汁にサッと入れると、簡単に野菜をプラスできますよ。
ぜひ、挑戦してみてくださいね。
- 育てやすい「早生種」を選ぶ
- 植え付けのタイミングを逃さないようにする
- 湿気を避ける
- 害虫対策をしっかりする
- 低温が続くときは、保温をしたり、外側の葉を麻ひもで縛っておく
- 暑すぎる時期を避ける