あなたは、イチゴの育て方が気になりませんか?
イチゴは、一度植えると苗が増えるので、
植え替えをすれば、長年栽培を楽しむことができます。
イチゴは、自分で作ったら酸っぱいんじゃないの?
実は、私もそう思っていました。
品種を選べば、プランターで簡単に、甘いイチゴを育てることができます。
今回は、農家の息子と結婚し、田舎に移住歴3年の私が、
秋から始める、超初心者のプランター栽培のイチゴの育て方とは?
お手入れ方法や失敗しないポイントを解説していきます。
本記事は5分で読めます。
早速、準備を始めましょう!
イチゴの育て方
イチゴは、10月頃に苗を植えて、5〜6月に収穫します。
育てやすく、甘くておいしいイチゴができやすいので、
今回は「一季なり」という品種の育て方を解説していきます!
詳しく知りたい方は
「一季なり」の中で、おすすめの品種を3つ紹介します。
章姫 | 酸味が少なく、甘みが強い。果皮が柔らかい。草勢は旺盛だが、うどんこ病が出やすい。 |
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とちおとめ | 日本で一番人気!甘さと酸味のバランスが良い。 |
紅ほっぺ | 草勢が強い。果実の形がきれい。 |
最低限の準備
- 深さ20センチ以上のものを選ぶ。
- 2株以上植える場合は、株と株の間を20cm以上あける。
- 長方形でプラスチック製が、軽くて運びやすのでおすすめ。(イチゴを育てた後、他の家庭菜園にも使いやすいため。)
プランターを新しく購入される方は、プランターの底に、穴が空いているもの、中敷きが付いているものを選びましょう。(排水を良くして、根っこが腐るのを防ぐため。)
・準備するもの
プランター | 深さ20cm以上、横幅が60センチ以上、長方形のプラスチック製がおすすめ。植木鉢や発泡スチロールでもOK! |
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イチゴの苗 | 市販、通販 |
土 | イチゴの培養土 |
肥料 | イチゴ用の肥料 |
あった方が便利なアイテム | 鉢底石、防虫ネット、移植ゴテ、じょうろ、園芸用のハサミ、メジャー |
肥料は、イチゴ用の肥料が簡単なのでおすすめです。
でも、イチゴを育てた後に、他の野菜や果物を育てたくなることもありますよね?
他の肥料も紹介します。
有機肥料 | ①鶏糞:有機肥料の中では即効性が高いので、追肥に使うのがおすすめ! |
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化成肥料 | オール8(窒素、リン酸、カリが8:8:8の割合で入っている化成肥料のこと)がおすすめ。 |
メーカーによって、使う肥料の量は違うので、袋の裏側の説明をよく読んでくださいね。
化成肥料ってあんまり使いたくないと思っている方もいますよね?
化成と聞くと、人工に合成された肥料のイメージがありますが、自然界に含まれている物質なので心配しなくても大丈夫ですよ!
有機質の肥料と比べて、匂いが少なかったり、害虫の発生が少なかったりといったメリットもあります。有機肥料にこだわりがない方は、簡単なので、化成肥料を使ってくださいね。
土入れから植え付けまで
初心者の方は、とにかくイチゴ専用の培養土を選んで下さい!!
花と野菜の培養土でも作れますが、イチゴ専用の土はまず失敗しません。
あとは、イチゴの苗があればOKです。
苗はインターネットでも買えますが、痛んでいることもあるので、
ホームセンターで買うのがおすすめです!
- 古い葉っぱがあったらとる。→茶色くて、枯れてる葉っぱでも、緑色の部分があったら残す。
- 根っこの確認をする。→根っこの色が、白色からクリーム色で、根がポットの底でしっかり巻いていたら植え付けに最適!(根がポットの底に届いてなかったら、ポットの中でもう少し育ててあげると良い。)
苗の植え方
- プランターの用意をする。
- プランターの底に、鉢底石を敷く。
- プランターの7割くらい土を入れていく。
- ポットの苗を用意する。
- ポットの土全体をおさえて、ポットを逆さにして苗を取り出す。(根がぐるぐる回っているところはそのままで!ほぐさないように。)
- 土に苗を置く。(2株以上植える場合は、20cm離して苗を置く。)
ランナーの反対に芽が出ると言われているが、半分ホントで半分はウソ!植える向きは気にしなくてOK!
- イチゴの培養土を、ポットの土の高さまで入れる。イチゴの培養土はプランターに全部入れないで、プランターの縁から2cmあけておく。(水やりしたら土があふれるから。)
これでイチゴの準備は完璧です。
イチゴの「お手入れ方法」
- 水やりをする。
- 虫がついていないか、定期的にチェックする。
- 3月ごろに、枯れた葉っぱを取り除いて追肥をする。
- 花が咲いたら、人工受粉をする。
- 実を収穫したら、次の苗作りをする。
以上の流れになります。
水やり
- 水やりは、プランターの底から、水が流れ出るくらいしっかりやる。
- 葉っぱには、水をかけないようにする。(葉っぱが病気になりやすいから。)
- 水をかけるときは優しくかける。
- 土の表面が乾いたときに、水やりをする。
土の表面が乾いたらなんて、よくわからない方は、週に2回やりましょう。
生育環境
- イチゴが好む温度は、17度から20度。
- 湿気が嫌いで風通しが良いところを好む。
- 直射日光が、5〜6時間当たるところに置く。(プランターは庭やベランダに置いておくのがベスト!夏場は直射日光が当たりすぎると、葉が茶色く枯れてしまうので注意!)
追肥
1回目は、植え付けの1ヶ月後、2回目の追肥をするタイミングは、地域によって変わります。
西日本の暖かい地域は、2月の後半くらい。寒い地域は3月の後半が目安になります。中間の地域は3月上旬になります。
- 1回目はイチゴの葉っぱが、手の平ぐらいの大きさになったら追肥をする。(品種によって葉っぱの大きさは違うので、おおよその目安が手の平サイズ。)肥料の量は、1株に対して、5本の指で1つかみが目安。肥料は容器のはしに置く。指で土を押さえて、土と肥料をなじませる。(根っこの近くにやると、急に効きすぎて枯れる。)
- 2回目は茶色に変色した、パリパリの葉っぱを手で取っていく。(茶色や、赤い葉っぱは、根を引っ張ってみて、抜けなければ残す。)
- 実や、ランナーが残っていたら、ハサミで取り除く。
- 3月に花が咲いている場合は、摘み取る。(めしべが黒くなっていたら、死んでしまって受粉能力がない。)暖かい地域は、残しておくと良い。
人工受粉
プランターで育てる場合は、人工授粉が必要です。
花が咲いた2日目から、2日間が受粉のタイミングです。
やり方は、おしべの先を耳かきのふわふわの部分で撫でます。(綿棒でも代用可)
その後に、めしべをポンポンと軽く押さえます。(花粉は目には見えにくいですが、ちゃんとついているので優しく押さえてくださいね。)
- タイミングは、花が完全に咲ききっている状態で、めしべを触ったときに、黄色い粉がついたらオッケー!
- 優しくトントンして、花粉をつける。(全部のめしべにつける。)
- 花が、多少落ちかけていても受粉できる。花が完全に落ちると、受粉の能力を失うので注意!
害虫対策
ハダニ
- 葉っぱの裏面につくことが多い。
- 肉眼でギリギリ見える位の大きさ。
- ダニの密度が増えると、糸がはったようながクモの巣状になる。(クモの巣状になっていたら手でとる。)
ヨトウムシ
- 夜になると土の中から出てきて、葉っぱを食べる。
- 土を掘ると、ヨトウムシが埋まっていることがある。
アブラムシ
- セロハンテープでアブラムシをくっつけてとる方法もある。
- お勧めの薬剤は「粘着くん」→アブラムシのお腹にある気門を塞いで、窒息死させる農薬。主な成分がデンプンなので、安全性がある。
そんなに頻度は多くないのですが、ホコリダニには要注意です!
ホコリダニ
- 生育が悪くなり枯れる。
- ひどい場合はイチゴが全滅する。
- 葉が縮れて、実が茶色や黒に汚れる。
- 体調が0.2ミリと小さいので肉眼では見えない。
- 新芽に出る。
- 駆除できないので株を処分する。(株を燃やすか、ビニール袋に密閉して捨てる。)
収穫時期は5〜6月
イチゴのヘタの少し上をハサミで切り離します。(手で引っ張ると、痛みやすいので。)
人工授粉させてから、約1ヵ月後に実が出ます。
食べごろの時期は短いので、こまめに観察して美味しいうちに収穫しましょう。
収穫が終わったら、苗を増やすと来年もイチゴ育てることができます。
苗の増やし方
イチゴは収穫が終わる頃に、株のはしからひものようなものが出てきます。
これをランナーといいます。
ランナーとは、子株で親株と同じ遺伝子を持っています。クローンみたいなものだと考えてください。1つの株から数本のランナーが出てきます。
この時期には、来年どれぐらいのイチゴを育てるのか考えておくといいですね。
苗を作る時期は、イチゴの花や実が出なくなった頃がベストです!
6月以降にランナーを使って苗作りをしておけば、また秋に植えることができます。
簡単な苗の増やし方を紹介します。
ポット受け
プランターの中に育っている親株の近くに、ポットを置いて、ランナーを育てる方法です。
準備物 | 直径6〜8cmのビニールポット/イチゴの培養土/園芸用のビニールタイ(100円ショップで準備します。農業用もありますが、家庭菜園ではそこまで必要ないので安いもので代用してもらって大丈夫です) |
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・苗の育て方
- 葉っぱが2枚出てきたら、プランターの空いたスペースにポットを入れる。
- 子株を一つ選んで、ポットにビニールタイで固定する。
- 2週間後に、ポットの底の根を見て、くるくる回っていたら根っこを切り離す。
- 切り離したポットを、日当たりがよい場所に置いておく。
【いちごの苗作り】ポット受け育苗は簡単なので初心者向けの苗作り方法!ランナーで苗を増やそう
苗が育つまでに大体2ヶ月半ぐらいかかります。
5月以降は暑くなるので暑くなってきたら、毎日水やりをしましょう!
まとめ
イチゴ栽培は難しいイメージがありますが、ポイントさえつかめば簡単に育てることができます。
スーパーで売られているイチゴは、完熟する前に収穫されます。そうしないと、お店に並ぶ頃には痛んでしまうからです。
家庭菜園では、完熟したイチゴをその場で食べることができます!
コロナ禍で、おうち時間が増えていますね。
せっかくのチャンスに、イチゴ栽培を始めてみませんか?
自分で育てたイチゴはとても美味しいですよ。