今回は「ミニトマト」の育て方が気になると思っている方いませんか?おうちで育てることができたら、毎日の食卓にいつでも新鮮で色鮮やかな野菜をプラスすることができますね。
サラダにしても、煮込み料理やスープなどの料理にもぴったりな「ミニトマト」は、料理のレパートリーを豊かにしてくれます。重要なポイントを知ることで、凄く美味しい「ミニトマト」ができるって知っていますか?
この記事では、初心者でも始められるように「ミニトマト」の育て方のお手入れ方法や失敗しない方法、ポイントなどを詳しく解説します。
ミニトマトの育て方
ミニトマトの栽培は、今では小学生で習うくらい育てるのが簡単な野菜の一つですが、その育て方は奥が深いものがあります。ミニトマトは、地植えはもちろん、鉢植え・プランターなどでも栽培ができます。
種まきから始めると少々難易度が上がるので、初心者には春に苗を買って育てるのがおすすめです。育て方に適している時期は、地域によっても変わりますが、日中の気温が上がる「4~5月」のゴールデンウィークの前後が適しています。
ミニトマトの原産地は、中南米の比較的冷涼で昼夜の温度差が大きい乾燥地域になります。したがって日本の高温高湿な梅雨~夏は栽培に不適で、日本での主な生産はその時期を外した“秋に定植し冬春に収穫”する作型での施設栽培が盛んです。
家庭菜園の場合は、“4~5月定植の6~8月収穫”という難度の高い作型に挑戦していると認識していてください。
栽培の準備
ミニトマトの種類 | アイコ/ココ/ペペ など |
---|---|
土 | 野菜の培養土(有機肥料入り) |
害虫対策 | アブラムシ、アザミウマ類、ハダニなど、実が付き始めたらカメムシやタバコガなどにも注意が必要。食品成分由来の薬剤で、ある程度の防除が可能。 |
おすすめの肥料 | ボカシ肥/マイガーデンベジフル |
あると便利なアイテム | プランター、支柱、鉢底石、ひもなど |
「ミニトマト」種類3つ紹介
・アイコ
味、サイズ、育てやすさのバランスがよい、たまご型をした品種。果肉に厚みがあり、ゼリーの部分が少ないことで人気があります。生食はもちろん料理用にも適しています。
・ココ
分厚い果肉と高い糖度、真っ赤で丸い実が特徴。ミニトマトとしてはやや大ぶりな品種で、食べ応えが抜群です。お弁当や料理の彩りに最適で、育てやすさと見栄えの良さからも人気があります。
・ペペ
育てやすく実をたくさんつけることが特徴。病気に強く成長が早いことから初心者向きで人気の品種です。小ぶりで甘みが強く、フルーツのような感覚で食べられます。
土のこだわり方のポイント4つ紹介
・「保水性」(植物に必要な水分を、常に保持できること。)
・「保肥性」(肥料成分を蓄え、根がスムーズに吸収できること。)
・「通気性」(空気の出入りが容易で、根が活発に呼吸できること。)
・「排水性」(水の通り道をしっかり確保できること。)
初心者の方は、あらかじめ野菜栽培にとって最適な配合を施した「培養土」を使用しましょう。プランターに培養土を入れれば、すぐに栽培がスタートできるのがポイントです。
種から植え付けるときのポイント
ミニトマトの種から植え付ける時のポイントは、夜の気温が15度以上になる「3~4月頃」に行いましょう。育ちやすい気温でないと発芽しにくくなるので、種をまく時期は、地域によって調節してください。
・種の準備
種は、乾燥している状態で保存されています。一昼夜、水に浸すなどして水分を含ませると発芽しやすい状態になります。
・種まき
①セルトレイか、ポット(3号~4号)に種まき用の用土を入れます。セルトレイなら1穴に1粒、ポットなら1つに2粒~3粒の種をまきます。
②発芽した後、セルトレイものは用土を入れたポットに植え替えます。ポット植えのもので、複数の芽が出たものは、生育のよいものを残して、あとは間引きましょう。
発芽までは、用土が乾かないように注意しながら管理しましょう。上から水を与えると、種が流れてしまうことがあるので、ポットの底面から吸水させるようにします。
ポット苗から植え付けるときのポイント
ミニトマトの苗から植え付けるポイントは、「4~5月中旬頃」涼しい地域なら「5~6月」が植え付けの適期になります。「昼間の気温が20~30度」が目安になるので、住んでいる地域に合わせて時期を調整してください。
・苗を選ぶ時
・茎が細くて弱々しい苗は選ばないこと。
・苗がしっかりしていて、ぐらつきがないものがいい。
・虫が付いていないものを選ぶこと。
・病気にかかっていない苗を選ぶこと。
・全体的に葉の色が薄く黄色っぽいものより、濃いものを選ぶこと。
一部が萎れていたり、葉に斑点のある苗は病気の可能性があります。
植える場所
ミニトマトは、太陽の光が大好きです。日当たりの悪い場所で育てると、実がきれいに赤くならなかったり、収穫できる量が極端に減ってしまったりします。また、病害虫防止のため、風通しの良い場所で管理するようにしましょう。
プランターの準備
最近はプランターの種類も増え、軽くて安いプラスティック製のものや素焼きの容器、麻袋などがあります。ご自宅の雰囲気に合わせインテリアにあったものなど、好みに合わせるのもいいですね。
プランターで栽培される場合は、「プランターのサイズ」に注意しましょう。ミニトマト(1株)の生育に適しているサイズは「直径30㎝×深さ30㎝」程度です。
植え付け
ミニトマトの植え付け時期は地域にもよりますが、4月中旬~5月中には苗を植え付けるようにします。
・プランターの場合
①プランターの底が見えなくなる程度に鉢底石を敷き、一度プランターの半分程度まで培養土をいれます。
②水をたっぷり注ぎ培養土に水分をしっかり吸収させたのち、残りの培養土をプランターの上から5㎝ぐらいまで入れ、また水を注ぎしっかり吸収させます。
③その後、スコップで植穴を作り苗をポットから取り出し、苗を浅めに植え込み、周りの土を寄せるようにして植え付けたら、最後に土の表面を軽く押さえます。
・地植えの場合
①発芽したら、栽培したい場所に植え付けます。苗を植え付ける前に、土に苦土石灰と元肥を播いて耕しておきましょう。
②1つの苗につき、深さ30cmの穴を掘っておきます。株間は、50~70cm空けて植え付けてください。高さ10~20cmの高畝を作ると、水はけがよくなります。
支柱を立てる
ミニトマトは、苗を植えてから2~3週間ほどすると、主枝が急激に伸び始めます。風や雨などで強く揺さぶられると、ストレスを受けて生育が悪くなったり、主茎が折れたりします。太めの支柱を立てて、株が倒れないようにしましょう。
・支柱を立てるタイミングは、最初の花房がついたとき
ミニトマトの花房は、同じ方向に出る習性があり、ここで支柱を立てる位置が決まります。苗が大きくなってから支柱を立てると、地中の根を傷めることがありますので注意しましょう。
・支柱は、花房がつく反対側に立てるのがポイント。
花房がつく側に支柱を立てると収穫のときに収穫しにくくなります。主枝の成長に合わせて、紐を使って支柱を結んでいきます。最初の花房が出た後は、本葉が3枚ついたあとに次の花房が出ます。
支柱を立てることで、実の重さや茎の長さを支えるだけでなく、台風や強風で主幹が折れないようにすることができます。また、狙った方向にしっかり誘引できるので、風通しも良くなり、ミニトマトがのびのび育ってくれますよ。害虫も見つけやすくなるなど、メリットがたくさん!
これで、ミニトマトの植え付け作業は完璧です。
ミニトマトの「お手入れ方法」
「水やり」
ミニトマトの植え付けから2週間ほどは、まだ根付いていない状態なので、あまり乾燥しないように注意します。
・土の表面が乾いていたら水をたっぷり与える。
・それを過ぎたら、少し水やりの頻度を下げる。
・「地植えの場合」は1〜2日に1回、「鉢植えの場合」は1日に1回程度。
ミニトマトは病害虫に強く、水を与えすぎないことで丈夫な株が育ちます。
土の表面が乾いていても、中心はまだ湿っていることがあります。土の表面が乾いていても、指先で軽く掘って触り、土が湿っていたら水やりの必要はありません。土中も乾いているようでしたら、プランターの底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
「芽かき」
「芽かき」とは、わき芽と呼ばれる茎と葉の付け根部分から生える新芽を取り除く作業のことです。
・一番太い主茎以外から生えている細い枝は、全てわき芽になります。
・わき芽が伸び始めたら、それぞれの節から出てくる枝の太いものを1本だけ残して、わき芽は小さいうちに手で全て摘み取っていきます。
・1週間に1回程度はわき芽を摘み取るようにしましょう。
「誘引」「摘心」「受粉」「追肥」など
・「誘引」
花がついた部分の上下の節に、ひもをかけて「誘引」していきます。支柱と茎は、ぴったりくっつけずにゆとりを持たせて8の字に縛りましょう。
・摘心
支柱の高さくらいまで花がついたら、先端の枝を摘み取る「摘心」をします。摘心をすることで、上に伸びようとするのに使っていた栄養が実にいきやすくなります。花が4~5段ついたら摘心の時期です。
・受粉
たくさんの実がなるように花が十分に開いたら、花房を指で軽く弾くようにします。開花している3~4日の間に受粉すると、1週間くらいで小豆大の実がつきはじめます。
・追肥
「追肥」とは、植物を植えつけた後に施す肥料のことです。
・1段目の実が大きくなり始めたら、追肥をスタート。
・2週間~3週間に1回くらいのペースで、規定通りに薄めた液体肥料を水代わりに与えます。(土の量やミニトマトの状態によって、肥料の効き具合が違います。)
「一般的な害虫の対処法」
苗を植え付けてすぐの頃に、アブラムシ、アザミウマ類、ハダニなどがつくことがあります。実が付き始めたら、カメムシやタバコガなどにも注意が必要です。
害虫は放っておくとあっという間に増えてしまうので、見つけたら粘着テープなどで捕殺するか、薬剤などで駆除するようにします。食品成分由来の薬剤で、ある程度の防除が可能です。
ミニトマトの葉は、下の方から黄色くなっていきます。傷んだ葉をそのままにしておくと、風通しが悪くなって病気の原因になることがあるので取り除きましょう。
ミニトマトの害虫対策ではこういった殺虫殺菌剤がお手軽でおすすめです↓
適用害虫:アブラムシ、コナジラミ、ハダニ 適用病:うどんこ病 予防と退治ができて使いやすい製品となっております。 野菜にもお花にも観葉植物にも、あらゆる植物に使うことができます。 発生前からスプレーしてアブラムシ、ハダニ、コナジラミ、うどんこ病の発生を防ぎます。 数日間隔で散布を繰り返すと発生が1ヵ月抑えられる予防効果もあります。 予防的に使う他、虫を発見した際は直接スプレーして退治もできます。
Yahoo知恵袋より
「収穫時期」開花から45~55日ぐらい
ミニトマトは、開花から45~55日ぐらいが収穫時期です。へたの近くまで赤く色付いたものが食べごろです。ミニトマトは収穫時期が遅れると、裂果したり実が落ちたりします。
・収穫方法
ミニトマトは、手やハサミで収穫します。実がついた茎の部分から、摘み取りましょう。ミニトマトは、ひとつの株にたくさん実をつけますが、後半になると葉が枯れてきてしまいます。
おすすめ肥料
ミニトマトは、茎葉を伸ばしながら実をつけていくので、栽培期間を通じて肥料切れしないようにします。
・窒素が多すぎると、茎葉ばかり伸びて実がつきにくくなります。
・窒素が少なくリン酸が多いと、開花中の花房の実つきはよくなりますが、生育が弱まり、次の花房が出にくくなります。
ミニトマトの肥料には「ボカシ肥」や「マイガーデンベジフル」のようなバランスのとれた配合肥料がオススメです。
「ミニトマトの育て方」まとめ
ミニトマトの育て方は、簡単そうに見えますがとても奥が深く、ひとつひとつの工程に重要なポイントがありますね。このポイントを押さえて、まずは初心者にも始めやすいプランターから挑戦してみてはいかがでしょうか。
・土は、バランスのとれた培養土をしよう。
・元気な苗を選ぼう。
・ミニトマト1株で、直径30㎝×深さ30㎝のプランターを選ぼう。
・「プランターの場合」の手順で植え付ける。
・日の当たる、風通しの良い場所で育てよう。
・2~3週間ほどして最初の花房がついたら、支柱をたてよう。
・水やりは、与え過ぎないようにしよう。
・余分なわき芽は摘み取ろう。
・花がついた上下の節の茎と支柱を、8の字でひもをかけよう。
・支柱の高さまで花がついたら、先端の枝を摘み取ろう。
・花が十分に開いたら、花房を指で軽く弾くようにしよう
・1段目の実が大きくなり始めたら、追肥をしよう。
・時々は、肥料も忘れずに与えよう。
・害虫を見つけたら、粘着テープなどで捕殺するか、薬剤などで駆除しよう。
・へたの近くまで赤く色付いたら、手やハサミで収穫しよう。
地域や環境にもよっても異なりますが、自分の環境に合わせて育てましょう。自分で育てたミニトマトが、いつもの食卓を楽しい時間にしてくれますね。
ミニトマトの上手な育て方がよくわかりました!
今年は失敗であまり収穫できなかったので、こちらの記事を参考に来年再チャレンジしてみます!
コメントありがとうございます。天候なども関係すると思うので、またチャレンジしてみてくださいね!次こそは、美味しいミニトマトがたくさん収穫できるよう願っています!