果物

ブドウの育て方とは?失敗しないポイントやお手入れ方法を解説!

ブドウの育て方とは?

あなたはブドウを育ててみたいと思いませんか?

おうちで育てると美味しいブドウがお安く食べられますよ。

地植えをしたいけど、スペースがない方も多いのではないでしょうか?

鉢植えなら省スペースで、天候や季節によって置き場所を変えられますね。

ブドウは1株で3〜4房収穫することができますよ!

農家の夫と結婚し、家庭菜園を楽しんでいる私が、

植木鉢で始めるブドウの育て方とは?失敗しないポイントやお手入れ方法を解説していきます。

ブドウの育て方

ブドウの育て方

ブドウはお日様が好きで、雨が嫌いです。

ブドウは病気に弱いので、お薬で予防が必要ですが、きちんとお手入れをすれば大丈夫です!!

おうちに日当たりの良い場所があれば、ブドウを育てましょう!

ブドウを育てる条件
  • 雨を防ぐ屋根がある
  • 日当たりが良い
  • 住んでる地域の気温が7℃以上(年平均)/14℃以上(4〜10月)/−15〜20℃以上(冬季)
  • 植木鉢を置くスペースがある 

栽培条件
栽培のスタート苗木から
植え付け時期11〜12月・3月
開花時期5〜6月
収穫時期8〜10月
植え付けから収穫まで8カ月から3年
開花から収穫まで3〜5カ月
樹の高さ1.5m
日照条件日なた
生育適温欧州種:7℃以上(年平均)/14℃以上(4〜10月)/−15℃以上(冬季)それ以外:7℃以上(年平均)/14℃以上(4〜10月/)−20℃以上(冬季)
ブドウの3大品種
  1. 欧州種:皮ごと食べられる
  2. 米国種:病気に強い
  3. 欧米雑種:欧州種と米国種の2つ掛け合わせて、2つの長所を受け継いでいる

初心者におすすめな品種
デラウェア小粒、高い糖度と程よい酸味。種なし処理をしないとタネができる。
スチューベン濃い甘さ。寒い地域の栽培もOK!
キャンベル・アーリー小粒。甘味と酸味のバランスが良い。病気に強い。
マスカットベリーA大粒。よく実がつく。

最低限の準備

最低最低限の準備
ブドウの苗木市販
植木鉢8号サイズ(スリット鉢がおすすめ)
市販の果樹・花木用の土
害虫対策防虫ネット
おすすめの肥料ブドウ用の肥料
あると便利なアイテムじょうろ、防水加工の袋、園芸用のハサミ、スコップ、あんどん型の支柱
植木鉢を選ぶポイント
  • プラスチック製のもの(スリット鉢がおすすめ)
  • 苗木のサイズより1〜2回り大きいものを選ぶ
  • スタートは8号サイズ選ぶ (最終的に10号サイズになる)
  • 直径に対して縦が長いタイプを選ぶ

農家の孫
農家の孫
なんでプラスチック製がいいの?陶器の方がおしゃれで可愛くない?
農家のおばあちゃん
農家のおばあちゃん
陶器鉢にしてもいいけど、2〜3年経ったら植え替えしないといけないわ。重たいから植え替えが大変よ。
農家の孫
農家の孫
そっか。最初から大きい鉢にしとけば、植え替えしなくてもいいんじゃない?
農家のおじいちゃん
農家のおじいちゃん
最初から大きな鉢を使うと、育ちが悪くなるぞ。木に対して土の量が多くなると、土の水分が溜まりやすいのじゃ。すると、根っこが生えにくくなるぞ。土は乾いた方がしっかり根っこが張りやすいのじゃ。最初に適切なサイズに植えて、根っこがいっぱいになったらワンサイズ上げていく。これを繰り返していくと、木を早く大きくすることができるのじゃ!
農家の孫
農家の孫
へへへ、大きさは合わせていかないといけないんだね。

植え付け

時期別の植え付け方
11〜2月植え付けの最適時期。根をほぐし、根を広げて植える。
3〜6月、9〜10月根を崩さず、乾かさないように管理する。
真夏根を崩さず そっと植える。植え付け後は毎日水をやる。
苗選びのポイント
  • 苗の枝がしっかりしている
  • 芽の間隔が狭くしっかりした芽がついている
  • 根が細かい

 

植え付け方法
  • 8号サイズの鉢を用意する
  • 慎重にポットから根を取り出す
  • 苗木を水を張ったバケツに1時間浸しておく
  • 植木鉢に土を入れる
  • 根を広げるように苗木をそっと土に置く
  • 苗木を手で支えながら、周りに土を入れていく
  • 土を手でギューっとおさえる
  • 支柱を立てる
  • 肥料をまく(ブドウ用の肥料)
  • 肥料の上に土をかけて見えなくする
  • 鉢の底から水が滲み出るくらい、水やりをする

農家のおばあちゃん
農家のおばあちゃん
支柱の立て方はあんどん仕立てがおすすめよ!動画を参考にしてね。

お家で果樹栽培78 ブドウ(植え付け1年目)あんどん仕立て 誘引前のイメージ固め

植え付け後の管理方法
  • 植え付け直後に30cmの高さで切り取る。
  • 仮の支柱を1本立てて、縦方向に誘引する。
  • 1年目の冬:主枝の芽を10個残して先端を切り取る。
  • 2年目の初夏:あんどん型の支柱を鉢に設置し、リングに沿わせてつるを誘引する。
  • 2年目の夏、主枝から出た側枝4〜5本を垂直に伸ばす。(1本の枝に1つの実をつける樹形にするため)

ブドウの「お手入れ方法」

ブドウのお手入れ方法

ブドウはお日さまにしっかり当てること、雨よけをすることがポイントです。

タネなしブドウを育てるためには、ジベレリンという薬剤処理が必要になります。タネをなくして、実つきをよくする効果もあるのでチャレンジしてみませんか?

お手入れ方法
水やり夏:1日1回、冬:1週間に1回、株元に水やりをする。鉢底から水が流れ出るくらいやる。枝葉や実にかけないように(病気の原因になる)
日当たり日なた(1日4時間以上、日光が当たる場所)
追肥2月・6月・9月にブドウ用の肥料をやる。

芽かき

芽かきとは不要な芽を摘み取って、残した芽に栄養がいくようにすること

芽かきのやり方
  • 4月下旬〜5月に行う
  • 1節に2芽以上ついていたら、1芽を残して他の芽を摘み取る
  • 主枝側枝の芽を2〜3芽残して他は摘み取る
  • 伸びたヒゲを切りとる

剪定せんてい

ブドウの剪定は、葉っぱが落ちた1〜2月ごろにしましょう!

剪定方法
  1. 最初の1年目は大きく育てるために1/3を切る(ブドウはギリギリで切ると枯れ込みする可能性がある。芽を守るため、節の上20〜30cm程度を切る。)
  2. 切ったところにトップジンMペーストを塗っておく(枯れ込みの予防)
  3. 支柱を立てる
  4. ビニールタイで軽く結ぶ

簡単なブドウの剪定の考え方【方法とやり方】

摘房てきぼう

農家の孫
農家の孫
おばあちゃん!なんで、せっかくできたブドウを切っちゃうの?
農家のおばあちゃん
農家のおばあちゃん
全部のブドウに実をつけちゃうと栄養が行き渡らなくなるからよ。花が咲いたら全体のバランスを見て、房を切り落とすのよ。これを摘房と言うわ。

小粒種:20枚の葉に1房、大粒種:30枚の葉に1房を目安に切り落とす。

摘粒てきりゅう

6月中旬ころに行います。園芸用のハサミがあると便利ですよ!

農家の孫
農家の孫
摘粒って何?
農家のおばあちゃん
農家のおばあちゃん
実の粒が大きくなると、お互いが押しあってしまいます。すると、変な形になったり、不揃いな粒になったりするの。粒の小さいものや形が悪いものを間引いていくのよ。
農家の孫
農家の孫
どれくらい間引くの?
農家のおばあちゃん
農家のおばあちゃん
小さいものは80〜100粒、中くらいのものは50〜60粒、大きいものだと30〜40粒が目安ね。

袋かけ

果実が大きくなってきたらブドウに袋をかけましょう。(6月ごろ)

農家の孫
農家の孫
ブドウに袋をかけるのはどうして?
農家のおばあちゃん
農家のおばあちゃん
雨や風から守ってくれるし、虫や鳥に食べられないようにするためよ。防水加工の袋がおすすめよ!

収穫

農家の孫
農家の孫
収穫のタイミングはいつ?
農家のおばあちゃん
農家のおばあちゃん
ブドウの房全体が色づき始めた頃ね。ブドウは上の方から育つから、房の先端を食べてみて、甘かったらOKよ!房の下に手を当ててハサミで切り取ってね。

ブドウは株全体が一度に成熟しないので、1房ずつ確認しながら収穫しましょう。

害虫対策

よく出る病害虫
農家の孫
農家の孫
病気にならないためにどうしたらいいの?
農家のおばあちゃん
農家のおばあちゃん
今から説明するわね!
害虫対策のポイント
  • 枯れた葉っぱや枝をこまめに取り除く。(風通しをよくして湿気を防ぐため)
  • 梅雨時期前・産卵期・休眠期に農薬をまく。(べニカマイルドスプレーおすすめ!)
  • 害虫が出たら捕殺する。
  • 害虫が広がるようなら、枝ごと焼却処分する。

種から増やす方法

食べた後の種からでも育てられますが、発芽させるのはプロでも至難の業だといわれています。一から育ててみたい方はぜひ挑戦してみてください。

  1. 種に付いていた果肉を水で綺麗に洗い流します。
  2. 水で濡らしたキッチンペーパーに種を包んで、袋にいれて密封し冷蔵庫で保管します
  3. 10~12月ごろに育苗ポットにまきます。うまくいけば春に芽を出します。

まとめ

まとめ

ブドウ栽培は難しいイメージがありますよね?

ポイントをおさえることで、初心者でも簡単に育てることができますよ!

植木鉢での栽培では、家庭で楽しむのにちょうどよい量を育てることができます。

そのまま食べても美味しいですが、フルーツタルトを焼いたり、ジャムを作ったりと楽しめますね。

  • 初心者向けの品種を選ぶ
  • 日当たりがよく、雨除けができる場所を選ぶ
  • 5月(梅雨前)・8〜9月(産卵期)・1〜2月(休眠期)に専用の農薬を散布する
  • 苗木にあったサイズのプラスチック鉢を使う

いかがでしたか?

自分で育てたブドウはとても甘くて美味しいですよ!

ぜひあなたも、家庭でブドウを育ててみませんか?

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