アップル製品でお馴染みのリンゴ。
リンゴって家庭で簡単に育てることは出来るのと思い方は多いと思います。
リンゴが育っていることを想像すると、大きな木にリンゴがなっている光景をイメージしますよね。
しかし、植木鉢でも育てることができるのでその方法を解説していきます!
また、失敗しないポイントもご紹介しますので、早速みていきましょう!
リンゴの育て方
リンゴは近年、品種改良によってたくさんの種類が存在します。
家庭でリンゴの木を育てるためにはどんなことをしたら良いのでしょうか。
家庭でも簡単にリンゴを育てる方法を一つずつ解説していきます!
最低限の準備(植木鉢で育てる場合)
リンゴを育てるには大きな庭がないとダメと思っている方が多いと思います。しかし、実は植木鉢で育てることができるのです!
〜準備物〜
- リンゴの苗木
- 植木鉢(深さ30cm以上のもの)
- 果実用の培養土
- 鉢底石
植木鉢で育てれる苗木の種類
基本的にリンゴは1本の木では実をつけることはありません。実をつけるには相性に良いものを2本以上一緒に置いておく必要があるのです。
リンゴの木は樹高が2m以上と高いうえ、木を2本も植えなくてはいけないとなるとで広い庭が必要になり、大変ですよね。そんな時におすすめの品種をご紹介します。
「バレリーナツリー」&「アルプス乙女」
この2種類の樹高は2.5m〜3mと他に比べ比較的小さいものです。また、1本の木のみで実をつけることができます。
このように、1本の木のみで実をつけることができる品種を植えることで広い庭がなくてもリンゴの木を育てることは可能なのです!
植える手順
①植木鉢に鉢底石を入れる。
②1/2ほどの深さまで土を入れる。
③苗木を中心に置き、深く植えすぎないように周りに土を入れる。
④樹高が70cmくらいになるよう枝を切る。
⑤支柱をたて、麻紐で固定する。
⑥鉢の底から水が出てくらいの水をやる。
リンゴのお手入れ方法
ちゃんとしたお手入れの方法を理解する事で美味しいリンゴがたくさん取れるようになります!
一つずつ解説していくのでしっかり覚えていきましょう!
水やりのやり方
冬の水やりはあまり与えなくて大丈夫です。しかし、土の表面が乾いていた時に水を与えましょう。
また、開花から着花までは、乾燥しないように水を与えるようにしましょう。
温度
リンゴは−30℃前後までは耐えれる果実なんです!
しかし、美味しいリンゴを育てることに1番適している温度は6〜14℃と言われています。
寒さには強いリンゴですが、夏の暑さには少し弱いので沖縄で育てることは難しいでしょう。
光や日光
リンゴはとても日光を好む植物です。しかし、強い日光に長時間当たっていると葉焼けや日焼けをしてしまいます。
柔らかい日光に当たる場所に置くようにしましょう。
剪定方法
リンゴの剪定は夏と冬の2回に分けて行います。夏と冬での剪定の仕方が異なるので注意して行いましょう。
夏の剪定
剪定する時の見分けるポイント
- 風通しや日当たりを邪魔する枝
- 枯れた枝
- 早く伸びてしまった枝
もし、早く伸びてしまった枝を切りたくない場合は、「捻枝」という方法を使いましょう。
捻枝とは、枝の中の茎潰しながら枝が折れないように捻る(曲げる)方法のことです。
植物の枝の中には、導管(根から水分と養分を送る管)と師管(葉で作られた炭水化物を根や実へ送る管)があります。
師管が外側に通っており、師管を潰すことで葉で作られた炭水化物が根まで送れなくなります。そのため、実に炭水化物が集まるようになります。
捻枝することで、栄養が葉や実に集まってくるので美味しい果実ができるようになります。
冬の剪定
冬の剪定では花芽がついているので夏の剪定よりも切る本数を減らします。
剪定する時の見分けるポイント
- 枯れている枝
- 交差している枝
- 明らかに必要ない枝
冬の剪定は落葉しているので、夏よりも見分けやすいです!
摘果
摘果とは、全体の葉の数を参考に余分な実を摘み取ることです。
リンゴは1つの房にいくつか実をつける果実です。
たくさん収穫できるから残して置きたいと思うかもしれません。しかし、摘果をすることでより美味しいリンゴを収穫できるようになります!
1房に1つのリンゴを残すようにしましょう。
形の悪いものやサイズの小さいものを間引いていきます。
植え替え
リンゴの植え替え時期は11月〜3月の間に行います。
植え替えは、根詰まりの防止や通気性を良くするために行います。
植木鉢の大きさにより異なりますが、2〜3年に1度植え替えするようにしましょう。
病気と対策
病気:斑点落葉病・うどんこ病・腐らん病・黒星病など
症状:斑点落葉病…茶褐色の斑点ができる。斑点ができた葉が散ってしまう。
うどんこ病…白い斑点ができる。斑点ができた葉が散ってしまう。
腐らん病…いくつかの病気の斑点が混ざって大きな斑点を作る。
黒星病…葉や実に黒いススができ、進行することで葉や実が落ちてしまう。
対策:定期的に薬剤を散布するようにしましょう。また、病気になってしまった場合は、その部分をカットしましょう。
害虫と対策
病気:シンクイムシ・アブラムシ・ナミハダニなど
症状:実に傷ができたり、大量の糞がついてしまう。また、病気の原因ともなる。
対策:7月〜8月に害虫が増えるので、その前に薬剤を散布するようにしましょう。
収穫時期
8月下旬ごろから色づき始め、収穫の時期になります。
この頃にたくさん日光を当てることで色・ツヤが綺麗についていきます。
日の当たり方によって色づく速度が異なるので、色づいたものから収穫していきましょう!
保存方法
冬に収穫するので、保存しやすい果実です。
しっかりと密閉した袋に入れ、冷蔵庫で保存すれば1ヶ月程日持ちします。
落下してしまってリンゴなどは、ジャムやアップルパイなど火を通した物にすることで美味しく食べられます!
リンゴを増やす方法
リンゴを増やす方法はいくつかあります。
その中の「種から増やす方法・接ぎ木をして増やす方法」をご紹介します。
「方法1」種から増やす
この方法は同じ品種のリンゴができないことが特徴です。
例えば、「ふじ」という品種の種を植えます。しかし、できるリンゴは全く別の種類になってしまいます。
1つのリンゴから20個の種があっても20個とも別の品種が育つということです。
下準備
- リンゴの種を綺麗に洗う。
- 湿らしたキッチンペーパーで包み冷蔵庫で3〜4日間保存しておく。(カビが生えないようにキッチンペーパーを毎日取り変える。)
- メネデール希釈液(100倍)に2〜3時間つけておく。
植物のサプリメントのような物。別名「植物活力素」と呼ばれている。
手順
①土を入れる。(セルトレイやビニールポット)
下部に穴が開いている物に入れる。
市販の種まき用の培養土を使う。
セルトレイ
小分けされたプラスチック製のポットが連結して並んでいるの行苗ポットのこと。
ビニールポット
小さくプラスチック製の植木鉢のこと。
②種をまく。
③日当たりのいい場所へおく。
④水を与える。
⑤芽が出てくる。
⑥植木鉢に植え替える。
⑦水を与える。
「方法2」接ぎ木をする
接ぎ木した枝から3年目にはリンゴを収穫できるようになる。
苗木の場合より早く収穫できるようになるので接ぎ木をする。
準備物
- 土台となる木
- 新しく接ぎ木する枝
- ナイフ
- 接ぎ木テープ
手順
①接ぎ木する木を削る。
切り目が斜めになるようにナイフで削る。
使うのは、斜めにカットしたところから2cmほど上の部分。そこをカットする。
③土代となる木の枝を10cmほど残して切り落とす。
④切り落とした部分に切れ込みを入れる。
⑤接ぎ木を差し込む。
樹皮と樹皮を合わせる。
⑥接ぎ木テープで固定する。
⑦接ぎ木のカットした面に木工用ボンドを塗る。
カットした面が乾いてしまうと木と木が引っ付きにくくなる。
⑧3年後には収穫できるようになる。
まとめ
いかがでしたか?
育てる上での重要なポイントをまとめておきます!
・苗の選び方は、用途に合わせて選ぶ!
植木鉢で育てるなら、「バレリーナツリー」と「アルプス乙女」がおすすめ!
・剪定は、年に2回行うこと。夏と冬では剪定する枝が変わることに注意!
・植え替えは2〜3年に1度行う。
・最適な温度は15℃。
以上のポイントを守って、美味しいリンゴを育ててください!
育てることが難しいとされているリンゴですが、難しい分美味しいリンゴができた時は大きな達成感を味わうことができます!
あなたも美味しいリンゴ作りに挑戦してみてください!!