おうち時間が増えている近頃、家庭菜園を始める方が増えています。
でも、「簡単にできる家庭菜園って?」「何から始めたらいい?」
そんなふうに迷っている方も多いのでは?
今回は、はじめての方でもプランター1つで簡単に始められるパセリの育て方と失敗しないコツをご紹介します。
また一度は育ててみたものの、
「葉っぱが弱々しい!」「虫に食われてしまった!」
と、失敗されてしまった方もこの記事を参考にぜひもう一度チャレンジしてみてくださいね。
コツをおさえて、栄養満点で元気なパセリを育ててみましょう!
パセリの育て方
料理の「飾り」としてのイメージが強いパセリですが、
実はビタミン、カルシウム、マグネシウム、そしてミネラルなどを豊富に含んでいる、栄養価の非常に高い植物です。
さらに!アピオールという成分によって口臭予防の効果も期待できるため、食事の最後に食べるのもおすすめですよ。
それでは栄養満点のパセリの育て方をみていきましょう。
準備するもの
パセリの種または苗 | 初心者は苗からがおすすめ。葉の色が鮮やかなものを選ぶ。 |
---|---|
プランター | 5号鉢(1株あたり直径15センチ・深さ16センチ程度)以上 |
土 | 市販の「ハーブ用培養土」または「野菜用培養土」がおすすめ。 |
肥料 | 「野菜用液体肥料」または「化成肥料」 |
おすすアイテム | 鉢底石・防虫ネット |
「土」パセリ栽培に適した土とは?
はじめのうちは市販の培養土を使うことをおすすめします。
「培養土」とは?
特定の植物向けに、肥料などを混ぜて調合した土のこと。
- パセリ栽培には「野菜用」または「ハーブ用」の培養土を使いましょう。
- 「元肥入り」と書いてあるものを選びましょう。
ご自分で土を配合する場合
赤玉土:腐葉土:バーミキュライト=6:3:1
の割合で混ぜます。
さらにここに緩効性肥料(じっくりと効果が持続する肥料)を混ぜます。
使用方法説明に従い計測して与えましょう。
「種のまき方」春4~5月・秋9~10月
パセリの種を植える適正時期は春と秋の2回あります。
「パセリは15~20℃の気候を好む」ということを意識して、
春なら4~5月頃、秋なら9~10月頃、気温を確認しながら種まきをはじめましょう。
【種まきの手順】
- プランターの底が隠れるまで鉢底石を入れる。(水はけをよくするため)
- その上から培養土をたっぷり入れる。(フチから3センチ程度のところまで)
- 4~5粒程度の種を指先でつまんで1箇所にパラパラとまく。(長方形の大きなプランターの場合は1箇所に4~5粒ずつ、20センチ程度間隔を空け、数か所にまきます。)
- 種が薄く隠れる程度に土を被せる。(被せすぎないように注意!)
- 霧吹きでたっぷり水やりして種まき完了!(種飛散防止のため発芽までの間は霧吹きを使います)
種まき後は、毎朝1日1回霧吹きで水やりをしましょう。
通常1~2週間程度で発芽します。
本葉が2~3枚になる頃、丈夫な芽だけを残すようにして間引きをしましょう。
「間引き」とは?
発芽後、生育が良い芽に栄養を集中させるために、その他の弱い芽を抜き取ること。苗を指でつまんでまっすぐ上に引き抜きます。
- 気温25℃以下
パセリは寒さには強いですが、暑さには少々弱い植物です。
春は暑くなりすぎる前に、秋は涼しくなってから、種まきをしましょう。
- 種に土をかぶせすぎない
パセリは「好光性種子」といって、発芽に光を必要とした植物です。種まきの際、種に土を被せすぎないように注意しましょう。
「苗の植え方」春4~5月・秋9~10月
パセリは発芽率が低いため、はじめての方は苗から育てはじめると失敗が少なく安心です。
葉が鮮やかな緑色をした元気な苗を選びましょう。
弱々しい苗は病気にかかりやすく、元気に育ちにくい原因となります。
「パセリは15~20℃の気候を好む」ということを意識して、
春なら4~5月頃、秋なら9~10月頃、気温を確認しながら苗を植えましょう。
【苗の植え方の手順】
- プランターの底が隠れるまで鉢底石を入れる。
- その上から培養土をたっぷり入れる。(フチから3センチ程度のところまで)
- 苗ポットと同じサイズの穴を掘る。
- ポットから苗を土ごと取り出し先程掘った穴に入れる。(苗が傷つかないように丁寧に扱う)
- 株元に土を少しかぶせて、軽く押さえる。
- 最後に、プランターの底から流れ出るくらいのたっぷりの水をあげて苗植え完了!
これでパセリ栽培の準備が整いました。
パセリのお手入れ方法
「栽培場所」日当たり・風当たりの良いところ
バジルはお日様が大好きです。日当たりの良い日なた、または半日陰で育てましょう。
しかし光が強すぎると葉が固くなってしまいます。栽培しながら、うまく育つ場所を見つけてみましょう。
「水やり」土の表面が乾いたら、たっぷりと
パセリは乾燥が苦手な植物です。土の表面を触って乾いていたら、たっぷりと水を与えましょう。
春秋は1日1回、夏は朝夕に2回の水やりが目安です。
ただ天候によって変わるため、土の状態を確認しましょう。
表面を触って少し湿り気が残っている場合は、水やりは不要です。
「追肥」苗植え付け2~3週間後から、月に1回
「追肥」とは?
肥料を追加で与えていくこと。
追肥をすると長い期間収穫が楽しめます。
追肥の頻度は、苗植え付け2~3週間後から月に1回が目安です。
水やりのタイミングで、野菜用液体肥料を1000倍程度に薄めて与えます。
・黄色っぽい色の葉が出てきたら肥料切れのサインです。
・追肥のしすぎは、徒長(ヒョロ長く生長すること)や葉の硬化の原因となります。
パセリをよく観察して追肥してあげましょう。
「収穫」本葉が15枚以上になったら
苗植えから30~50日程度を目安に、本葉が15枚以上になってきた頃から定期的に収穫ができるようになります。
株の外側の葉から少しずつ、ハサミで収穫していきましょう。
「害虫予防と対策」おすすめ2つの予防法
アブラムシ、イモムシ、ヨトウムシ…
パセリ栽培の失敗原因の多くは害虫被害です。
でも、葉が収穫部分であるパセリはひと口たりとも食べられるわけにはいきません!
パセリ栽培の成功の鍵を握っているのは、害虫被害の予防です。
次にご紹介する方法で万全な予防と対策をしましょう!
予防
- 物理的に遮断「防虫ネット」
プランターに支柱を立てその上にネットを被せるタイプ、プランターごとスッポリと覆ってしまうボックスタイプなど、様々な防虫ネットが販売されています。100円均一でも手に入りますよ。
- ニオイで遮断「手づくり虫除けスプレー」
パセリは葉が可食部ですので、殺虫剤は使用できません。
それならば!人には無害な虫除けスプレーを作ってみましょう!
【材料】
- 純米酢 400ml
- トウガラシ 5本~
- ニンニク 2片~
- 500mlのペットボトル
【作り方】
- トウガラシのヘタを切り、種を取り除く
- ニンニクの皮をむき、包丁の腹などで押しつぶす
- ペットボトルに純米酢を注ぐ
- トウガラシとニンニクも③に入れて完成!
この原液、1ヶ月以上漬け込んでおくとより効果がみられますよ。
対策
それでも虫食いにあってしまうこともあります。
対策としては、見つけたらすぐに除去することです。
- 直接つまんで取り除く
- 割り箸などを使って取り除く
- ブラシでこすり落とす
など色々なやり方がありますので、ご自分のやりやすい方法でやってみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
パセリの育て方、お手入れ方法、失敗しないコツについてお伝えしてきました。
「意外と気をつけるポイントが多いし…本当に簡単にできるの?」そんなふうに思われた方もいらっしゃるかもしれません。
たくさんのコツや注意点をお伝えしてきましたが、実はパセリって放っておいても勝手に育っているものです。というのも、「パセリ」という名前はギリシャ語で「岩場のセロリ」という意味があり、由来は昔から地中海沿岸の岩場に多く自生しているのが発見されたからだそうですよ。
まずは一度チャレンジしてみて、うまくいかないことがあればまた読み返してみてください。
おうちで育てる採れたて新鮮・栄養たっぷりのパセリでより豊かな食卓ライフを送りましょう!